電池の進化を加速させる革新的カーボン新素材「Graphene MesoSponge®(GMS)」の開発・製造販売を行う株式会社3DC(本社:宮城県仙台市、代表取締役CEO:黒田 拓馬 代表取締役CSO:西原 洋知、以下「3DC」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が主催する「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX)」のSTSフェーズに採択されたことをお知らせいたします(先日発表した内閣府のSIP&BRIDGE採択に続く大型助成金の採択です)。今回の採択により、3年間で5億円が助成されます。
3DCは本事業を通じて、GMSを用いたリチウムイオン電池(LIB)向け導電助剤の研究開発を加速させます。従来の炭素材料では解決が難しかったLIB設計上の課題をGMSによって解決し、LIBの性能を向上させることで、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
■NEDO GX事業について
「技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの国や世界全体で対処すべき経済社会課題(カーボンニュートラル、資源循環、経済安全保障等)の解決にも資すると考えられる革新的な技術の研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」に対し、〔1〕STS フェーズ(実用化研究開発(前期))、〔2〕PCA フェーズ(実用化研究開発(後期))、〔3〕DMP フェーズ(量産化実証)の3つのフェーズにおいて、研究開発や事業化のための支援を行います。各フェーズでの事業実施後、ステージゲート審査で認められた場合には、次のフェーズへ進めるなど事業を継続して実施することを可能とします。」
(※事業概要ページから引用)
■採択結果の通知ページ
NEDOによるニュースリリース:https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101775.html
GX事業の採択先一覧(pdf):https://www.nedo.go.jp/content/100981945.pdf
■3DCについて
3DCは「クリーンエネルギーを100年先の世界に届ける」のミッションのもと、蓄電池向け機能性導電助剤としての活用が期待される次世代炭素材料「Graphene MesoSponge®(GMS)」の量産化を目指して2022年に設立された、東北大学発のベンチャー企業です。GMSはすでにアカデミアで高く評価されており、既存のリチウムイオン電池に留まらず、全固体電池をはじめとする次世代電池の機能向上にも貢献すると期待されています。3DCは、2024年2月にGMSを出荷開始して以降、多くの事業会社と実証化に向けた性能試験を進めております。
また、2024年3月~5月にはプレシリーズAラウンド 2nd closeとして複数のベンチャーキャピタルや事業会社から総額5.8億円の資金調達を実施し、2024年8~9月には内閣府等の主催する助成金に複数採択されました(SIP、BRIDGE、GX)。現時点での累計調達額(助成金含む)は29.7億円となっております。
GMSにより大幅に機能および寿命が向上した電池を普及させることで、環境と人にやさしい真の脱炭素社会を実現すべく、事業開発に邁進しております。
■GMSとは
GMSは、炭素1原子分の厚みでスポンジのような三次元構造を備えた「三次元型のグラフェン」素材です。柔軟性や多孔性、導電性、耐食性といった複数の優れた性質を併せ持つ革新的な材料であることから、GMSは、電池における「容量を向上させようとすると別の特性が低下する」トレードオフ問題を解消し得る炭素材料として、全世界から注目されています。
■採用情報
3DCは、カーボンニュートラルの実現に向けて採用を強化しております。
<募集職種>
・電池応用研究
・材料分析
・技術営業
・事業開発
<勤務地>
仙台または川崎
少しでもご興味のある方は、以下からお気軽にお問い合わせください。
3DC HP - 採用フォーム
<3DC会社概要>
企業名:株式会社3DC
代表者:黒田 拓馬・西原洋知
設立:2022年2月
Founded: February, 2022
本社所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学 産学連携先端材料研究開発センター
川崎事業所:神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 新川崎・創造のもり地区 AIRBIC A38&A41
事業内容:炭素材料の開発・製造・販売
HP: https://www.3dc.co.jp/
<お問い合わせ>
GMSや弊社との共同研究開発にご興味のある方は、以下からお気軽にご連絡ください。
コンタクトフォーム: https://www.3dc.co.jp/contact/
メール:info@3dc.co.jp